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《降谷夢》bonheur {R15}

第10章 発見




車内はずーーっと無言で
嫌な空気に耐えていると私のアパートの駐車場に到着した。



『えーっと……安室さん。
運転してくれてありがとうございました…
じゃあ私はこれで……』



シートベルトを外して助手席を降りようとしたら
「待て」と腕を掴まれ降りるのを阻止された。


「美緒……昨日無茶するなって言ったよな?
それなのにお前は…さっきは一体何してたんだ?」

『言ったでしょ?
ちょっとドライブに……暇だったから…ね……。』

「僕に嘘をつくつもりか?
君に似た人物が帝丹高校の裏口で
不審者を仕留めているのを見ていたんだが…
人違いだったか?」


『っ、人違いだよ。きっと…私知らないもん…』

「…そうか。じゃあさっき110番してきた女性の声と
君の声で声紋認証してみるか。
それとも、その不審者に誰にやられたのか聞いて
君の顔を見せて確認してみてもいいかもな。」


……。


『………ご、ごめんなさい…。私がやりました…。』


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