第10章 発見
松「それよりボウズ、悪かったな…
こんなことに巻き込んじまって。」
コ「仕方ないよ。
こんなことになったのは
きっとこういう運命だったんだって思ってるから。」
松「運命か……そうかもしれないな…
あーあ、けど死ぬ前に一度でいいから
美緒とデートでもしとけばよかったわ。」
コ「あはは、本当に好きなんだね。美緒さんのこと。」
松「でもあいつは…
俺より大事に思ってる奴がいるからな。
ずっと昔から変わってねぇんだよ…
って、また電話来やがった……しつこいな、あいつ」
コ「出た方がいいと思うよ?
何か伝えたいことがあるのかもしれないし。」
………はぁ。
俺は大きなため息をついて
仕方なく美緒の電話に出ることにした。