第9章 爆弾
車のエンジンをかけ、警察庁に向かって走り出し
信号待ちをしている間に
美緒にメールを送ることにした。
キスをしたことなどにはあえて触れず、
あいつの車のことを褒めたメールを送った。
正直、何を言えばいいのか分からなかったからな…。
数分経つと美緒から返信がきた。
【今度乗せてあげる】
たったそれだけの文章なのに自然と顔がニヤけてしまう。
「はぁ……こんなニヤけ切った顔
部下には絶対見せられないな…。」
警察庁に着いたらスーツに着替えて
気を引き締めるために顔も洗うか…と
車を走らせながらそんなことを考えていた。