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《降谷夢》bonheur {R15}

第9章 爆弾


でも私はその声に気付かないふりをして
歩道の柵を飛び越え、車に駆け寄った。


ちょうど白鳥くんが運転席から出ようとしていて
近づこうとしたら、車が大きな音を立てていきなり爆発した。




私は爆風で車道に飛ばされたが
たまたま車の流れが途切れていたので、事故にはならずに済んだ。


身体を起こして当たりを見渡すと
頭から血を流して倒れている白鳥くんが視界に入った。


『!!白鳥くん!しっかりして!
すぐ救急車呼ぶからね!!』

白「っ、はぁ……はぁ、美緒さん…こそ…
怪我、してるじゃないですか…」

『私のことはいいの!大した怪我じゃない!』

白「だめ、ですよ…あなたにもしものことがあったら…
萩原隊員と伊達刑事…
……あと…松田刑事に、殺されます…」

『っ…馬鹿ね、
そんなことさせるわけないじゃない…』


私達が話しているところに
美和子ちゃん達みんなが駆け寄ってきた。


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