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《降谷夢》bonheur {R15}

第8章 秘密


side 降谷

まさか美緒がこの店に来るなんて
思っても見なかった。

きっと松田達が気を利かせたんだろうな…。


帰り際に電話番号を書いた紙を渡したが
彼女に連絡先を教えるかどうかは、正直迷った。


僕に関わったせいで、あいつが危険な目に遭うかも知れない。
リスクが伴うかもしれない。


だがそれよりも…
美緒とまた距離ができてしまうことの方が嫌だった。

完全に個人的な事情だが、
あいつの顔を見た瞬間気づいたんだ。


もうこの気持ちは止められそうにない。



7年経っても忘れられなかったんだ。
……覚悟を決めよう。




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