第1章 出会
みんなにそう提案したら、
驚いた顔をした4人が僕を見ていた。
降「なんだ?何か変なこと言ったか?」
諸「いや、変なことは言ってないけど…」
松「ゼロがそんな風に女の心配するの珍しいなって思ってよ。」
伊「ちょっと意外だったというか、な?」
萩「もしかして降谷ちゃん、
あの子のこと気になっちゃった感じ??」
萩原の一言のせいで
みんなは僕の方をニヤつきながら見てきた。
降「なっ、んでそうなるんだよ!
違うからな!?」
萩「まあまあ。そんなにムキにならなくても
好きになっちゃったもんはしょうがないっしょ」
降「違うって言ってるだろ萩!
全く…次の講義始まるから早く行くぞ!!」
僕は4人の言葉を無視して先に歩き出した。
後ろではまだ揶揄う声が聞こえる…
…彼女のことが気になってる?
今日初めて話したばかりなのに?
そんなことありえないな…。
これが、彼女と僕たちの出会いだった。