第7章 友人
かなり酔っ払ってしまった松田くんを
萩原くんと伊達くんが拾ったタクシーに乗せているところで、私は2人に改めてお礼を言うことにした。
『忙しいのにわざわざ来てくれてありがとう。
今日すごく楽しかった!』
萩「俺も楽しかったよ。
また飲みに行こうね、美緒ちゃん。」
伊「俺たちはこのままタクシーで帰るが、
本当に送っていかなくていいのか?」
『うん、ここから歩いてすぐのアパートだもん。
大丈夫だよ。』
伊「そうか。じゃあ気をつけて帰れよ!」
伊達くんが先にタクシーに乗り込み、
萩原くんも乗り込もうとした時にこちらを振り返った。
萩「本当に美緒ちゃんにまた会えて良かったよ。
実はさ…
陣平ちゃん、美緒ちゃんが警察辞めたこと
ずっと気にしてて…柄にもなく凹んでたんだよね。
ちょっと荒れてる時期もあったし。
陣平ちゃんの親友としては、あいつのあんな姿は
もう見たくないんだ…。だからこれからは…
ちゃんと俺達のこと頼って欲しい。」
『うん…分かってる…
もう勝手にいなくならないって約束する。』
萩「よかった…約束だよ?
じゃあ、またね美緒ちゃん。」
萩原くんもタクシーに乗り込み、帰って行った。