第6章 再会
『目暮警部、わたしは市長を送らないと行けないんですが
そろそろ帰っても大丈夫ですか?』
目「ああ。長いこと引き留めて済まなかったな。
また何か聞きたいことがあったら連絡するかもしれないが
その時はよろしく頼むよ。」
『はい、わかりました。では失礼します。』
後ろから松田くんに「駐車場まで送る。」と言われ
市長の元へ向かい、イベント会場を後にした。
駐車場に着き、市長を後部座席に乗せたところで
松田くんが口を開いた。
松「美緒…また連絡するから…
今度は逃げんなよ。」
『うん…分かった。じゃあまたね。』
松「おう、気をつけて帰れよ。」
松田くんに見送られ、車を発進させた。
時刻はもう夕方17時過ぎ。
事件に巻き込まれるなんて思ってなかったけど
なんとか無事に仕事が終わってよかった。
まさか松田くんと再会するなんて
思っても見なかったな…。
松田くん、全然変わってなかった…
他のみんなも元気なのかな…
今度会った時は、
警察官を辞めたの内緒にしてたことを責められそうだ…。
……怒られるよなぁ、絶対。
でももう見つかってしまったから逃げる訳にも行かないし、聞かれたことにはちゃんと答えようと思う。
わたしは心の中でそう決意をして車を走らせた。