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《降谷夢》bonheur {R15}

第75章 幸甚




大「私は司法取引で御厨を売り、
執行猶予になった…、恨まれて当然なんです…!」

毛「だからこれからも
出所した御厨があなたを殺しに来るのを待つつもりか?」

舟「ッッ、許さない!!」





…毛利さんが大友さんに問い詰めた瞬間
舟久保さんが許さないと呟いた。




そりゃあそうだよね…


大事な一人娘の命を奪われたようなものなのに…


そう簡単に許せるはずがない。



…でも、舟久保さんは
大友さんが御厨さんに殺されることの方が許せないようで…


大友さんを殺したかったのは自分だと…

真希さんを失ってからの8年、ずっとそう思っていたと……項垂れながら声を荒げていた。




舟久保さんの様子からして
真希さんが亡くなってから8年もの間…

大友さんがどんな気持ちで過ごして来たのか
もう分かってるんだ…。

どんな気持ちで、花を供えていたのかも…


彼の苦しい気持ちを分かっているから…



…涙が止まらないんだろう。





殺したかったはずの人物を目の当たりにしたのに
大友さんが心から反省していることを知って…



真希さんの仇を取りたいはずだが
そんな事をしても意味がない、
でも娘を奪われた怒りは消えない…


心がついて行かないんだろう。







大「本当に…っ、申し訳ありませんでした…ッ、」




地面に泣き崩れている舟久保さんに
大友さんも膝をついて、涙ながらに謝罪をしていた。




そんな2人の様子を見守っていると
観測棟の方から、越智先生がやってきた。





越「あ、いたいた!蘭さん!
コナンくん!若山さんも!


『越智先生…?どうしてここに…』


越「昨日あんなことがあって
キャンプ場では天体観測できなかっただろう?
レーザーで星を作って、みんなと観測できるよう準備しといたよ。」


『わぁ…!それは楽しみです!!』


毛「…その前に、ここで現場検証をします。」







…あ、そうだった。



鷲頭隆の正体や、大和警部を助けたのが
大友さんであることは明らかになったけど…



ここからが本番だ…




鮫谷警部を殺した犯人を、今度こそ捕まえるんだ…。




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