第6章 再会
「しかし、君が元警察官だったのはびっくりしたよ。」
『隠してたわけではないんですけどね…。』
市長と話をしているうちに、
容疑者と思われる3人が目暮警部達と一緒にいることに気がついた。
きっと他の人からの目撃情報があったんだろう。
『もうすぐ犯人も捕まるでしょうね。
容疑者が絞られたみたいですし。』
「そうか。では退屈凌ぎに
元警察官としての君の意見を聞かせてもらえるかな?」
『えーっと……
的外れかも知れませんよ?』
「かまわんよ。聞かせてくれないか?
分かったことだけでもいい。」
『はい…
恐らくですが今回の事件は、衝動的殺人だと思います。』
「それは、なぜ?」
『計画的な犯行だったら
こんな人目がつくところで殺人なんてしないと思うんです。
誰に見られるか分からないですから。』
「なるほど…確かにそうだな…。」