第74章 残像
日が暮れて、既に夜の時間帯ー…
キャンプ場へ移動した私達は
夕食でバーベキューを始めて、満点の星空の下、雪の積もる木々に囲まれ、自然を楽しみながら食事を楽しんでいた。
『んーっ!このお肉すごく美味しい〜!』
蘭「ですね〜!」
元「俺、もっと肉食いてぇ!」
光「ちょっと元太くん!?一気に焼き過ぎですよ!」
コナンくんを除いた探偵団のみんなも
バーベキューを楽しんでいるようで…
事件の事は勿論気になるけど
食事の時くらいは楽しもうと思い、私はみんなと楽しい会話をしながら食事を進めていった。
蘭「そういえば、安室さんは
美緒さんが長野に来てる事知ってるんですか?」
『うん。でもポアロでバイト中だったみたいだから
メールしかしてないけどね。』
…まぁ、私からメールは送ってないし
実際零くんから来たのは、浮気注意メールだけど。
メールの文章を思い出すと苦笑いが溢れ
そんな私を見た探偵団のみんなは、顔をニヤつかせ始めた。
歩「ねぇ美緒お姉さん、
安室さんに電話してあげたら〜?」
光「もうポアロの営業時間は終わってますし!」
元「きっと安室のにいちゃんも電話くるの待ってるぞ!」
『えぇ?いや、いいよ…
お店の後片付けとかしてたら邪魔しちゃうし…』
蘭「美緒さん、そんな遠慮してたらダメです!
お二人は恋人同士なんですから
電話はしたい時にすればいいんですよ!」
…実は既に結婚して一緒に暮らしてる、なんて言えない。
哀「ひょっとしたら
美緒さんが東京にいないのをいい事に、他の女性と逢瀬を重ねてるかもね。」
『!!あ、あの人は…そんな事しないよ…』
歩「どうして分かるの〜?」
『どうしてって言われても…』
…絶対、確実に、仕事が忙しいから女遊びなんてしてる時間ないんだよ。