第15章 届いた
「父さん‥‥あの‥‥どうだった‥かな?私の射‥‥」
は恐る恐る聞いた
(さっき泣いてたのは見間違いじゃないよね‥‥?)
滝川はの手を握った
「素直に思ったことを言ってあげては?幸平さん」
「‥良かったぞ」
「え?」
「良かったぞ!お前の射は素晴らしい!向き合おうとしなかったのは私の方だった!すまなかった」
は我慢していた涙が溢れた
「今までお前に厳しくしすぎた!これからは好きなように生きなさい!自由に弓を引きなさい」
は泣きながら頷いた
「良かった‥私の射が届いた‥‥」
「皆様お家までお送りしますよ!」
「じゃあお願いします」