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黄色い花の冠を君へ

第1章 貴方が来るまで…


初めて聞いた言葉は「順調だ」
初めて目にしたのは表現し難い骸骨に似た白い肌をした男性

「おはよう、被検体000026。今日から君の名前はノエラだ」









初めて動かした体は妙に重い。変なカプセル状の機械から出たも、体重に耐えられず倒れてしまう

「大丈夫かい?やはりまだ未完成か…しばらく調節が必要だね」

分裂した彼の手らしきものが私を椅子に座らせる。そしてよくわからないことを言い出す
「言葉は出せるかい?何かしゃべってごらん?」

「あーあー」

「うんうん、じゃあ、私の言葉を復唱してごらん。
リンゴ」

「りんご」

「雪」

「ゆき」

「パイ」

「ぱい」

「うん、さすがだ。成長が早い。喉のほうは異常なしと…
私はガスター。今日からは私のことを父と呼びなさい。」

「ちち」

「うーん、やっぱりお父さんの方がいいかも」

「おとうさん」



私はノエラ
おとうさんに作られた物
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