第13章 二次選考
一方、
その試合から遡る事数時間前ーーー。
2ndステージ、3人のチームを作る場面で玲王と凪はてっきり同じチームになると思っていたけれど、凪は自ら進んで潔さんと蜂楽さんのチームへと入った。
その時の会話のやり取りを全て聴けた訳ではないけれど、どうやら凪は一次選考最後の試合で感化された潔さんと組みたいと思ってたらしい。
「俺は潔とサッカーがしたい 俺、頑張ってみたいんだ。」
唖然とする玲王にそう話す凪の瞳には意志が灯り、初めて彼のエゴを垣間見た気がした。
結局、凪は玲王をその場に残して潔さんと蜂楽さんと3人で次のステージへと進む選択をし、これまで常に一緒に歩んできた2人は初めて別々の道を進む事になった…。