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イケメン戦国 書き散らかした妄想

第3章 五色の夜 安土城編2 【信長】R18



朝餉の時にチラリと信長様を見る。

いつも通りの涼しいお顔。

武将たちは皆そう。

夜を共にしても、全くそれをおくびにも出さない。

私一人であたふたしたり、悩んだり、恥ずかしがったり、後悔したり、罪悪感を感じたり‥‥

色んな感情を抱えずっと混乱し続けてる。

小さくため息をつきながら見た朝餉の膳。

今朝はオムライスか、美味しそう……って…

「…えっ?」

オ、オムライス!!なぜ??私は二度見した。

「どうだ?作ってみたぞ、お前の故郷の料理を」

そういえば料理の得意な政宗に、以前に私の大好きな料理としてオムライスの話をした事があった。

「ありがとう!嬉しい!」

見た目は完璧。

懐かしく愛らしい形。

トマトケチャップは無いから梅干しの裏ごし。

中のチキンライスは、ちゃんと鶏肉が使われていた。

「美味しい!」

「どうだ?元気でたか?」

「うん!どうもありがとう!」

「じゃ、今夜は付き合ってもらうからな」

蒼い目がキラリと光る。

「え‥‥」

「待ってるからな。逃げるなよ」

「はい‥‥」




3日連続の夜のお誘い…どうしよう‥‥。

トボトボと廊下を歩いていると、

「あんた、大丈夫?」

家康さんに呼び止められた。

腕組みをしながら綺麗な眉を不機嫌そうにひそめている。

「体調、悪いの?」

「だ、大丈夫です!」

「本当に?ほっといてこじらせると後がめんどくさいから、具合悪いんなら早く言いなよ」

「はい‥‥ありがとうございます‥‥」

家康さんはさっさと踵を返す。

きっ、、緊張するー。

体調悪く見えたかな‥‥本当は寝不足なのと気分が重いのと…だけど。

家康さん実に不機嫌そうだった。

やっぱり私の事、余程嫌いなんだろうな。

私を夜に誘うことのない唯一の武将‥‥

それは家康さん。

たまに話しかけてくれる時は、大体あんな感じでぶっきらぼうだったり機嫌悪そうだったり。

つまり、私の事を認めていないからだよね。

はぁ‥‥

仲良くなりたいけど、夜を共にするのは困るし、

夜を共にしなくても、
あからさまに嫌われてるのも辛いな‥‥。
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