第2章 dragon egg?
ナツの腕に抱かれて、目を閉じた小さな猫。
魔力が宿っているのを感じる。
「幸せを呼ぶ青い鳥みたい!」
そうリサーナが言うと、ナツもとびきりの笑顔になって、
「そしたら、こいつの名前ハッピー!ドラゴンのハッピー!」
「あい!」
そうしっかり返事をするハッピーと名付けられた猫。
その可愛い声にみんながメロメロだ。
『ドラゴンじゃないけど、良かった』
「何言ってんだ!ドラゴンだ…!」
「ミアも大変になっちゃうなぁ、お家が賑やかになるね!」
リサーナにクスクス笑われて、私も思わず笑ってしまう。
『リサーナがお母さんなんだからね!』
「えぇー?ふふっ」
こうしてハッピーな誕生はみんなを笑顔にしてくれたんだ。