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花虎の尾/[DC]松田陣平

第4章 初めての出会い




私の前の席の椅子をクルッとひっくり返し
ガタッと雑に座り込んだ彼はニヤッと口角上げながら



?「あんたさ、親警視監なんだろ?」


その場にいた全員がそこ言葉を聞き空気がピリつく
端っこにいる人達がチラッと見えたが
呆れたようなかわいた表情をしている

私がそれこそ親に告げ口したらこの人居なくなっちゃうとかそんな事を思っているんだろう…



「そうだけど?なに?」



少し棘を感じたのだろうか彼もイラつきながら話を続ける



?「いや?人生苦労がなさそうでいいねぇっと思ってよ」


苦労してないか…
人のことよく知らないで…
イライラがつのり握りこぶしにぎゅっと力が入る

?「こらこら、陣平ちゃん〜その辺にしときな〜?」

そう私に棘はいてきた天パ男の背中をポンポンっと叩きながら
ニコニコと私の方を見る


?「俺は萩原研二。萩って呼んでねっ
ごめんね、こいつ悪い奴ではないから許してやって」

とバチンッとウィンクを決めて私に許しを乞う


「いや、別に確かに特別苦労して育ったわけではないですけど、人並みですよ…」


とぷいっと天パの彼とは目線をわざと逸らす

それに対してイラついたのか
?「これからも、特別扱いされエリートコースまっしぐらで羨ましい限りだねぇ」

怒らしたいのか随分勝手な言い分だなと
また、目線をそらし無視しようと決め込んだタイミングで
視界が少し暗くなる


降「松田くん。君には少し気遣いということを学んだ方が良さそうだ。」

私と天パの彼の間に入って私を背中に隠してくれる
2年前と同じように頼もしい背中で


降「人を守る為にある警察官を目指す君が
1人の女性を傷付けるのは如何なものかなと」

声のトーンは落ち着いているが表情は少し怒っているようにもみえる。


松「ほぉう、やっぱり警察大好き優秀ちゃんは言う事が違うね」
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