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短編夢小説 【呪術廻戦/狗】

第4章 オモチャの指輪




「ツナマヨがいいなぁ…」

言って雪は顔を顰める。
ツナマヨは、狗巻先輩の好きなおにぎりの具だ。雪にもよく「ツナマヨ」と声を掛けてくれる。たぶんだけど、狗巻先輩は嫌な時や不快な時にに「ツナマヨ」は使わない。…たぶん、だけど。

肯定の意味ならしゃけも捨てがたい。いくらもキラキラしていてまぁかわいい。明太子もよく聞くからありだ。
…梅干し、は何故か聞いた事がないけれど。


まぁ、そうして考えれば確率的には4/5は当たりだ。

雪は鞄から財布を取り出した。
鞄の中には財布と、さっき雑貨屋さんで買ったペンやメモ帳などがまてめてビニール袋が入っている。

300円か…、と機械に描かれた金額表示を確かめた。最近のカプセルトイは結構高い。そして完成度も高い。

雪は財布を取り出して小銭入れを開いた。中を確認すると、百円玉が2枚と十円一円玉が5枚程。


…足りない……!!

千円札ならいくらかあるが。
さっきお店で小銭を使ってしまった事を悔いた。

小さく唸ってそのまま左右を確認するが、ゲームセンターでもない場所に当前両替機は存在しない。代わりに目に入ったのは近くの自販機だった。

「ジュースかぁ…」

別に喉も乾いていないんだけど。
コーヒーか紅茶でも買おうかな。

とりあえず用事は済んだから、後は寮に戻るだけで、この後は特に用事もない。お茶なら部屋に置いておいても良いだろう。





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