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【呪術廻戦】執愛

第1章 堕ちた先は快楽地獄【両面宿儺 虎杖悠仁】




 こんなの嘘だ。悠仁に見られたくないのに。それなのに、気持ちよくて、おかしくなりそう。
 それをおかしいことではないと否定するように、固く膨らんだ異物感の源が、深い場所を押し潰すようにゴツゴツと貫いて、身体に教えようとしてくる。
 これが普通なのだと。見られながら犯されて、善がり狂うのが普通なのだと。
 暴力的な快楽の波を与えるように、一層激しく穿たれて体の中心が焼き切れそうになる。

「違うかどうかはお前が一番分かっているだろう?」
「いや、いやぁ……っ、こんなの、ちがうぅ……っ」
「はあ、話にならんな。その割には、俺の動きに合わせて腰を振っているのはお前の方だというのに」
「ああっ、や……っ、わたし、そんな、してないぃぃ……っ、こし、ふってないぃ……っ、ちがうの、悠仁、ちがうぅ……ひ、ああっ、やぁっ……!」

 否定すればするほど、美代が快楽の波に呑まれているのは明確になった。
 宿儺の言うように先ほどまで処女だったとは思えぬような甘い声で鳴きながら、宿儺が腰を掴んで揺さぶるのをより一層深くまで繋がりを求めるように、美代は腰を浮かせながら白い足を強靭な腰に絡めて揺らしている。
 互いに互いが初めての交合ではなく、まるで何年もそうしてきたかのような手練手管の交わりにも見えて、力尽きた悠仁は絶望に顔を上げることも出来なくなってしまった。

「だめ……っ、だめぇ……っ!やだも……!ほんとに、やめてぇ……っ、イっちゃう、イっちゃうからああ……っ!」
「そうだ、そのまま情けなく喉を晒しながら、無惨な姿を小僧に見せてやれ」

 限界が近いのを察した宿儺が、腰を掴みながら蜜襞を抉るように押し進める。先ほどよりも大きく膨らんだ剛直で貫かれながら、鬼頭でごりごりと最奥を抉られたその時、瞼の裏に銀色の閃光が輝き絶頂の瞬間に体を弾けさせた。
 その衝撃に揺さぶられた腹の中の宿儺の欲望から、どく、どく、と熱い液体が放出される。
 そのことに気づいた瞬間、鋭い快楽の波がサーッと引いていき、現実を突きつけられたような気がした。

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