第6章 私、食べ頃です
何度か突き上げられ、絶頂を迎えた後、体勢をグルりと変えられて、四つん這いになる。
「はぁ……大丈夫か?」
「ん、だぃ、じょうぶっ……ン……」
一度抜かれた昂りが、改めて入ってくる。
最初ほど違和感はなく、すんなり入ったようで、またゆっくり律動が始まる。
「あっ、あぁっ、んンっ、やっ、これっ、ああぁっ……」
「ん? この体勢、いいみてぇ、だなっ……はぁっ、中めっちゃ締まっ、た……はっ、あっ……」
お尻を両側から掴まれ、腰を打ち付けられると、奥に響いてゾワリと背中が粟立った。
伸し掛るみたいに、背中に彼の逞しい胸板が密着して、髪を避けられて首が見えたようで、うなじが空気に触れる。
首筋を後ろからキスで何度も愛撫されながら、激しくなる律動に体を揺さぶられて、あられもない声を出して喘ぐ。
「あっ、やぁっ、んあぁっ、激しっ……ンっ……」
「っ、すげぇ、可愛いっ……」
「けぇ、す、けぇ……気持ち、ぃっ、あっ……」
後ろから胸の突起を抓られ、同時にうなじに噛み付かれると、体を跳ねさせ、背を反らして達してしまった。
その後、繰り返し色んな場所を噛まれるのが、段々気持ちよくなってきた頃に、昂りが波打ち、背後で呻くみたいな声が聞こえて、私は意識を手放した。
明るい光が目を刺すみたいに届き、私は目をゆっくり開けた。
頭の下に枕とは違う感触があり、隣には愛おしい人の寝顔があった。
眠る彼の顔を見つめながら、昨夜の行為を思い出してしまい、顔が熱くなるのを感じて、彼の首元に顔を埋める。
「んぁー……? 眩し……」
身動ぎして、ゆっくり開いた眠そうな視線とぶつかる。
「はよ……」
「お、はよぅ……ござぃます……」
「はははっ、何で敬語だよ」
笑った顔が無邪気で、頭をわしゃわしゃされて、私も笑う。
体を隠すように掛け布団を胸の辺りに巻いて、上半身を起こすと、横向きに寝転んでこちらを満足そうに見ている。
「な、に?」
「いや、やり過ぎたかと思ったけど、何か俺のって感じがして、エロくていいな」
彼が何の事を言っているのかが分からず、首を傾げると首筋に指が這う。
「噛んだ跡が、綺麗に残ってる……結構そそるな」
「へ……きゃっ……」
再びベッドに引き戻される。