第8章 長かった数日間の後、そして………
次の日の朝。
「修理完了したわよ!実音ちゃん!」
『アンリさん!ありがとうございます!!!!』
壊れてから数日後シャワーはちゃんとお湯が出るようになった。修理完了したのだ。
これで見張ってもらってもらう事もなくなるし、のびのびとシャワーを浴びられる!!!
ああ、この数日間長かった…!
「その間他の所でお風呂に入っていたみたいだけどよく女の子ってバレなかったよねー」
うううう…………
『はい!ちゃんと運よくバレずにすみました!!!』
バレてますけどね!!しかも2人に!!
本当はバレたら追放だし………
「さすがね!絵心さんにもバレなかったって報告しておくね!」
『はーい』
………………よかった!!バレた事なんとか隠し通せた!!まだ私はここにいなきゃいけない…………夢の為にも…………
「報告は以上です」
「おつかれーアンリちゃん」
「相変わらずのカップ麺のゴミ……………て、何ですかこの漫画の山は!少女漫画ばかり………」
「面白いよー」
「面白いよーじゃなくて片付けて下さい!」
「脱衣所でバッタリ鉢合わせしてこんなラッキースケベ起きるワケないか………………そうしたら女ってバレるからアウトだけど」
「どんなシーン見ているんですか…………なかなか現実ではそう起きませんよ……………てか、絵心さんまさかシャワー壊れたって嘘ついたのって……………」
「嘘はついてないよ。まあ、実際調子よくなかったのは事実。ちょっとした試練を与えただけさ。ちょっと自分の気まぐれでね」
「は、はぁ……………」
そんな事も知らない実音はシャワーの修理が完了した事の喜びを噛み締めていた。
予想もしてなかったんだ
占いみたいにそこにあるカードの手札が何が出るかわからない様な
何が起こってもおかしくない
出来事の
直前まで来てるって…