第4章 あじわい
すん
(最近ロナルドの気配を辿り探して来たがなんや、この女子から匂うの)
あー···
(ちと、味見にゃ)
かぷっ
ぱち
「ぴ!···あっ、寝ていた···?わっ!閉館時間前だ··あれ?」
ひらひら
「よう、寝ていたの」
「あの···あなたは」
なんだろ、凄く知ってる人に似てる
にま
「ワシはヒヨシにゃ。」
「はへ··はい··ヒヨシさん」
「おみゃぁの名前は?」
「···霧島彩華です」
「彩華か、のぉ··彩華」
「はい」
ぐぐっ
「···ロナルドを知っとるか?」
「貴方は···ロナルドさんの何ですか?」
答えが結んだ。
過去のヒヨシさんは吸対であり人間
今目の前にいるロナルドさんと同じ色をしたあなたは
「··吸血鬼」
ニヤッ
「ご名答にゃ、ワシはロナルドの兄であり···吸血鬼」
❦ℯꫛᎴ❧