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セーラペルセウス(改訂版)

第8章 十番商店街(現代)


「しっかし安心したな〜。秀麗ちゃんにこんな大勢の友達おるなんて驚いたわ。」と和葉ちゃん。
それもそのはず。大阪の施設で暮らしてた時は、和葉ちゃんと服部君しか友達が居なかったからね。
「どないししとん工藤?」
さっきから考え事をしてる新一君に服部君が声を掛けた。
秀麗ちゃんの両親の名前って……?新一君の言葉にわたしは、『秀一・零』
と書いてある紙切れを見せどれどれと覗き込む4人。
蘭ちゃんがあっ!といきなり声を上げ、興奮した様子で口を開いた。
「2人は米花町に居るよ。」
その言葉にわたしは耳を疑った。
今までどれだけ探しても手がかりも見つからず、やっと1週間前に過去に行って、松田さんと萩原さんに会えたばかり……。
わたしは少し頭の中でパニックを起こしてた。
それに気づいた亜美ちゃんがさり気なくわたしの隣に来て、大丈夫よ。と声を掛けてくれた。
蘭ちゃんは申し訳なさそうに「ごめんなさい。いきなり驚かせて……。」
悪いのは蘭ちゃんじゃないので、わたしは勢いよく頭を左右に振り、手がかりがあまりにもあっさり見つかったから驚いただけ。と伝えるとうさぎちゃんが夏休みに米花町へ行こう!と言い出した。
それにちびうさちゃんも賛同し、新一も蘭ちゃんもおいで〜。とウェルカム状態。
「うさぎ。一つだけ忘れてない?今度のテストで追試・補習があったら留守番よ。」
レイちゃんの言葉に補習と追試が回避出来たのだった。
やれば出来るじゃないうさぎちゃん。
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