第2章 第2章 「っ」
増田side
家に帰ってさっそく作りはじめようとした
最初に考えてたテーマは友情だったから
書こうとしたけど全部イマイチでボツ。
少し休憩して今日のあったことを振り返ったら
もちろん友達との情景も思い浮かんだ。
だけどやっぱり1番に浮かんだのはあいの笑顔だった
そう思った瞬間
なにも考えずに手が動く。
思い浮かんだ言葉を汚い字で書く
できあがった1枚の紙には
ぐちゃぐちゃながらも俺の気持ちが全部その歌に刻み込まれてた。
俺が書いたのは恋の曲だった。
「やばっ。恋とか恥ずいな~。」
次の日。
あの紙に書いた歌をあいに見せた
笑顔でそのとき思いついたリズムを小さく鼻歌で
歌いながら目を通す
一瞬あいの鼻歌が止まった。
その次に1人うなずく。
『私これ好き!!“キミには直接は助けられないけど僕の歌で助けてあげたい”っていうやつ!』
その言葉はある人をイメージして作ったものだった。
『こういうこと言われてみたいよねー。』
「えー。そうかなー?なんかギザじゃない?(笑)」
『そういうのがいいんだよ!!女子はキュンとくるの!!(笑)』
俺はえーっとか言いながら
2人で笑い合う
きみに気づかれないようにボソッと呟く
「俺が言える立場になれたらいいのに」