第3章 ぱ
今、ここにいる北川大智とは。
5年ほど前に私の家の隣に住んでいたお兄さん。
勉強がわからないときは
一緒に勉強して。
家のこととか友達のことなどを相談していた
本当のお兄さんみたいな存在だ。
「え。なんでここにいるの??関係者以外は入っちゃいけないよ?」
「国語の中村先生がさ。育児休暇とってるじゃん?その埋め合わせにきたのが俺。」
国語の中村先生。
20代半ばの女の先生。
授業などもおもしろいことから生徒うけもよく
評判のいい先生だ。
先月に結婚したのだが
すぐに子供ができたそうだ。
「っていうことで。よろしくな」