第12章 白石蔵ノ介と幼い妹
俺は白石家の三女の涼子ちゃんが可愛過ぎて毎日構っとる。
「お兄たん!ご本読んでくれりゅ?」
蔵「良えで?お兄たんの愛読してる毒草の本……」
「涼子たんアンパン◯ンの本が良い!」
蔵「……まぁ、しゃーないな。お兄たんのお膝に乗りや?」
「うん!」
涼子ちゃんも家族で一番俺に懐いててくれとるんやで?
こんなにも可愛い涼子ちゃんなんやけど…ある日困った事が起きたんや。
「お姉たん!見せてー!!」
姉「姉ちゃんこれからデートやねん!しょーもない事言っとらんで大人しくしとき!」
「やんやー!」
蔵「なんや?涼子ちゃんはなんで泣いとるん?」
俺が帰ると姉貴にしがみついて泣いている涼子ちゃんが居った。
姉「あっ!蔵!いい所に!涼子の面倒見たって?私これからデートやねん!」
蔵「それは構わんけど…」
姉「じゃっ!あとよろしく!」
姉貴は逃げるように家を出て行った。
蔵「…で?涼子ちゃんはどうして泣いとるん?お兄たんに言ってみ?」
「あんね…涼子たんね…見ちゃいのにお姉たん見せてくえないの…」
蔵「姉貴はケチやからなぁ…。涼子ちゃんのお願いくらい聞いてあげれば良えのに。」
「うん…お姉たん意地悪するの…」
蔵「せやな。お兄たんなら涼子ちゃんのお願い何でも聞いたるからな?何が見たいんや?」
「あんね…うんこしてるとこ見たいの…」
蔵「……ん?なんやて??」
「うんこしてるとこ見たいの!でもお姉たん意地悪なの!見せてくえないの!」
蔵「……………」
「だからお兄たん見しぇて?」
蔵「えっと……もぅ一回聞くんやけど何を見たいん?」
「お兄たんがうんこしてるとこ見たいって言ってるでちょ!」