第8章 後夜祭。
〜5 years later〜
歌手活動は卒業をした俺たちだけど、卒コン後も
順調にNEWSとしての活動は続き、小山さんと
まっすーとはたびたび顔を合わせていた俺。
「CD発売決定おめでとう。」
「ありがとう!」
「……どうですか? テゴマスの活動は。」
「うん、楽しいよ。小山とシゲと一緒に
やってたNEWSくらい楽しめればなって思ってる。
でも今は、ランキング地獄から開放されたのが
大きくて。。NEWSは記録持ってたからさ。
オレ、実は…NEWSで音楽活動してた頃は
CD発売前の1週間、あんま寝れなかったのね?
『連続1位の記録が次で途絶えたらどうしよう…』
って、気になっちゃって。
今は、純粋に発売を楽しみに出来てるから、
それは大きいかなって…。」
「そっか…。それなら、よかったね。」
「……うん。」
増田さんは一緒に番組をやったり、CDも出して
いるので、手越と会う機会があるみたいだけど、
俺自身はそんなに手越と接点はないままで。
卒コンから5年後、再結成後初の
テゴマスライブツアーが満を持して行われ、
そのオーラスで5年ぶりに6人揃ったNEWS。
その日、SNS界隈では
#鮮やかなマーブル
がトレンド1位となっていて。
卒コンではMCをすることなく、
コンサートを終了した俺たちだったけど
今回、テゴマスのライブの合間に
ステージに上げてもらい、少しだけ、
6人でMCをさせてもらうことになったNEWS。
だけど、卒コン後、頻繁に会ってたわけでもない
俺たちの距離感は5年前のあのときから
特別縮まったわけでもなく、相変わらず
少しよそよそしさを残したままだったけど、
逆に、その距離感が6人のNEWSらしくて
それはそれでいいのかな、なんて思ったりもする。
ライブ後の食事会が6人でのNEWS同窓会となって、
その日は楽しく過ごすものの、またその後の5年は
これといって距離が縮まることもなく過ごす。
だけど、それぞれがいま
どんな活動をしているかはちゃんと知っていて、
こころは近くにいることを感じられる。
だから言う、5年後も。
今までも これからも いつまでも
隣にいてくれてありがとう。
離れていても、
同じ星がみえるなら
ただ、それだけで―――…。
Fin.