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【報道系】NEW STORY

第8章 後夜祭。






大成功を収めた卒業コンサートは
今までにないくらい
グッズの売上も円盤の予約も好調だったらしい。


社長は
『ときどきはまた、やってもいいわよ。』


なんて、掌を返してすり寄ってきたので、
なんだかなぁ…。。
と思いつつ、利用させてもらうことにした。


卒業コンサートから半年後
発売前の円盤が出来上がったとのことで、
6人集まっての食事会。


実は、小山さんに頼んで増田さんには
30分前の時間を伝えてもらってたオレ。


増田「……お疲れ様! あれ、早いね。」

手越「うん。お疲れ! 最後の仕事がここから
近かったから、早く着きすぎちゃった。笑」

「そうなんだ。
ごめん、手持ち無沙汰だよね?
円盤、オレは持ってなくて。」

「いや、それは全然いいんだけど。
……増田さんさ、歌、続けるんでしょ?」

「うん、そうしたいなと思ってるけど?」

「……一人で?」

「まぁ…、そうなるんじゃない?」

「また……できないかな?」

「……何を?」

「その……」

「……何だよ。」

「だから、その……」

「だから……何だよ笑」

「……………テゴマス。。」

「……え?」

「ごめん。すごい勝手言ってるよね…。
わかってる。わかってるんだけど、、。」

「……。」

「相当勝手言ってるのはわかってるから、
増田さんがそれを受け入れられなくても
当然だと思ってる……。」

「……うん。」

「…オレね、退所してから色んな人と一緒に
歌ってきたんだよね。それも確かに楽しかったの。
色んな発見もあったりして。

だけど、こないだ、
まっすーと15年ぶりに一緒に歌って…、

色んな人と歌ってきたからこそ、やっぱり、
オレの相方はまっすーしかいないって思えて。。」

「今更。。」

「……ごめん。」

「………遅すぎるよ。」


あぁ……オレ今、振られた……?
一世一代の大勝負に打って出たけど、
結果は大惨敗。。。


でも……、仕方ないよな。
それはそうだよなと思う。
オレには傷つく権利すらなくて…。


あれ……?失恋って、、
こんな感じだったっけ。


もう最近はちゃんとした段階を踏んだ
恋愛なんてしてないから覚えてないけど…。


どうしよう、ツラいなぁ……。
何か…何か言わなきゃなんだろうけど、、、


「でも……、おかえり。」











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