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【報道系】NEW STORY

第1章 葛藤。






「NEWSを続けたい気持ちは、わかった。

でもさ、現実問題、4人のNEWSより
現状、テゴマスの方がレベル高いけど、

小山さんとシゲを入れることで
オレらにどんなメリットあるの?」


山下くんと錦戸くんの脱退が決まり、
今後の方向性について話し合っているとき


NEWSを続けたいと言った俺たちに
手越が投げかけてきた言葉だ。




ぐうの音も、
でなかった…。




だけど、
幾度となく話し合いを重ねるなかで


「まっすーとも何回も何回も、
話し合ったんだけどさ…

NEWSを残すためにテゴマスをなくすのも、
テゴマスを一生懸命やるために
NEWSをなくすのも、おかしいと思う。

どっちも頑張る、でよくない?

でも、そのためには小山さんとシゲには
もっと、歌を頑張ってほしい。

オレ、欲張りだからさ。
残すからにはNEWSも
歌で認められるグループになりたい。」


と言ってくれた手越たちに
俺たちはボイトレを頑張ることを約束し、
4人のNEWSとして再出発に備える
ということで帰着した。




ただし、

『今後、1人でも欠けるようなことがあれば
次は解散です。』

という、
事務所からの条件付きで…。


















その夏、俺の家を荒らしながら
3人が泊まっていったときには既に
前向きな方向性で決まっていたものの
俺の気持ちは…晴れなかった。




山下くんの
『今のままじゃ、尊敬できない。』
っていう言葉が頭から離れなくて。




俺たちを部屋に残して
振り返らずに出ていった2人の背中が
忘れられなくて…。




テゴマスのツアーで
テゴマスの2人だけで見事に歌い上げる
さくらガールを客席から観てたときの
何とも言えない燻った気持ちも。




騙し討ち的に実現した
錦戸くんとの呑みの席で
もっともっと頑張れって言われたとき、
おしぼりを目に当てて
泣くことしかできなかった気持ちも。




そのあと丸山くんと泣きながら
フラワーカンパニーズを歌ったときの気持ちも…。




全部、切り替えて
前に進む道もあったと思うけど、
あえて、俺は
その気持ちを引きずろうと決めた。




その気持ちごと
未来に連れて行くことが
自分にできるNEWSへの愛し方だと
俺には思えたから―――…。











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