第1章 入試試験
朝起きて一番最初にすることは洗濯。
そして簡単な朝食を作って、食べ終われば制服に着替えて登校。
この制服もあと1ヶ月と少しで最後になる。
入学した頃は新品で着慣れていない雰囲気があったこの制服も気づけば見慣れてきて、
なんだか不思議な気分だ。
「よし…!今日は頑張るぞ。……向こうで応援しててね、お母さん。じゃあ、行ってきます!」
仏壇に手を合わせて飾られたお母さんの写真を見て気合を入れる。
なんて言ったって今日は、あの雄英高校の入試試験。
中学ではそれなりに成績上位だったので筆記は大丈夫なはず。
問題は実技試験の方なんだけど……。
「わぁ……改めて見るとすごい」
大きな校門と疎らではあるけれど、決して少なくはない様々な制服を着た人たちに圧倒される。
うちの中学校もそれなりに大きな敷地ではあったけど、雄英ほどじゃない。
東京ドーム何個分なんだろう。
??「どけ、デク!!」
「?!」
校門を通った辺りで大きな声がした。
その声にびっくりして振り返るとツンツン頭の男の子がすごい怒った顔で、もさもさ頭の子にとんでもないことを言ってる。
怯えている様子のもさもさくんだけど制服同じだし、「かっちゃん」って言っていたから気にすることはないんだろうけど。
「殺す」だなんて、物騒な子だなと思った。
出来れば関わらず、何事もなく合格して入学。
そして成績上位をキープしつつ無事にプロヒーローに。
という私の中での筋書きでやっていきたい。
理想が現実に、なんて夢のまた夢だけど。
目標がないとこの世界では生きていけない気がするんだ。
怒鳴っている生徒を見てる人たちに紛れるかのように私は試験会場に向かうのだった。
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