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~SWEET BLACK POLICE~ 【DC:降谷零】

第20章 ”ビーナス”


せっかくお風呂に入ったのにベタベタになった私たちは、改めてお風呂に入り直し、上がって今はリビングでゼロ君の入れてくれた紅茶を飲んでいる。

「まったく!寝込みを襲うなんて!」
「まあ、そう怒るなよ。まんざらでもなかっただろ?それはそうと…起きるまでの夢の中で誰に犯されてた?」
「え?」
「俺が触ってるとき、やらしい夢見てただろ?」
「そっ…それは…実は、小さい頃のゼロ君に…」
「?!」

「でも、私ロリコンじゃないからね!あー、やっぱ今の利かなかったことにして!恥ずかしすぎる」
「ぷっ、あはは。そうか、陽菜は小さい俺にいたずらされてる夢を見てたのか!」
「笑わないでよ!でも、今度からは最初からゼロ君を感じたいから、ちゃんと起こして?夢の中じゃやだもん」
「……っ。陽菜あんまり可愛いこと言うな、また襲いたくなるだろ」
上目遣いで少し目が潤んでいる陽菜の破壊力は強すぎて、さっきしたばかりなのにまた元気を取り戻してしまいそうになる。

「でも、完全に目が覚めちゃった」
「悪かったよ、俺のTシャツを着てあんな格好で寝てたら襲いたくもなるだろ?」
「だって、ゼロ君の匂いに包まれて寝たかったの」
こいつは無意識なのか…。無意識に俺を煽っているなら本当に勘弁してほしい。
「おい、それ以上煽らないでくれ。我慢できなくなる」
このままいくとまた襲ってしまいかねないので、気になっていたことを聞いてみることにする。

「陽菜、ベルモットを知っているだろう?」
「あ、うん。組織でゼロ君とよく一緒に行動している女の人だよね?その人がどうかしたの?」
「今日電話で話したときに”ビーナス”っていっていたんだが…何か情報は入ってきていないか?」
「?!」

”ビーナス”それは私がベルツリー急行で偽物の赤井秀一に言われた言葉…。やっぱり、昔助けてくれた”ベル”って女性は組織のベルモットなの?

「その顔は、何か心あたりがあるのか?」
「心当たりって言うかなんて言うか…。もしかしたらその”ビーナス”って私のことだったりするかも…」

何か情報が入っていればと思い、聞いてみたら陽菜はとんでもないことをいいだした。組織の連中と関りを持たせないよう、今までやってきたつもりなのに一体どこで…。


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