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~SWEET BLACK POLICE~ 【DC:降谷零】

第15章 ミステリートレイン【3】


陽菜を一人部屋に残し俺はベルモットにメールを送る。
”こちらも邪魔者は排除しました…手筈通りによろしくお願いします”
きっと陽菜なら、部屋の棚の上に置いてある着替えに気づくだろう…俺は8号車にいるコナン君達のもとへ急いだ。



ゼロ君が出て行ってから棚の上にカバンがあるのを見つけた。一応中身を見ると…カバンの中には目立たない黒っぽいジャンバーとジーンズに帽子が入っていた。
ゼロ君がこうなることを予想して、私のために用意してくれていたのだろう…。

私は急いでその服に着替え帽子の中に髪の毛も収納し、ここからは慎重に事を運ばなければいけないと気を引き締める。
廊下に誰もいないことを確認し、素早く貨物車の方に向かおうとしたが…ここは5号車…貨物車に行くには事件のあった7号車と8号車を通らねばならない。

どうしよう…とりあえず事件がどこまで進んでいるのか確認するために、近くまでいってみよう。


そろそろ、8号車の前辺りだけど…

案の定、8号車の廊下で毛利探偵による眠りの小五郎の推理ショーが行われており、ちょうど犯人を言い当てている所だった。

さすが、コナン君!見事犯人を言い当て事件を解決したみたいね…って、なに?あの煙?!

推理ショーをしていた8号車の一室から煙が漏れ出している。廊下に集められた8号車に乗っていた人々が焦り始めると、1番後ろにいた安室さんが部屋を見に走ってくる。

「うわっ!あっ 火事?火事です!!皆さん、早く前の車両に避難を!」
安室さんの声で皆が急いで前の車両に避難してくる。

私は咄嗟にトイレにかくれ、その場をやり過ごす…

これ、あのメモに書いてあった…てことは組織の作戦はもうはじまっているってことね。でも、バーボンであるゼロ君はシェリーが哀ちゃんだって知らないはず…コナン君や秀一は小さい哀ちゃんをどうやって、大人にするつもりなんだろう?

客達が落ち着いてきたタイミングで私はトイレから出た。すると皆が避難した8号車の廊下から声が聞こえてくる。

「さすが、ヘルエンジェルの娘さんだ…よく似てらっしゃる」

この声…ゼロ君…いや、バーボン。そしてその向かいに見えるのは哀ちゃん?!

私が向むけた目線の先には、大人になった哀ちゃんの姿があった。

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