第44章 うちの上司は
肯定されるとは思いもよらず、私は固まってしまった。
シートベルトを付けた手のまま降谷さんを見ていると、チラリとだけ私を見て、車を動かし始めた。
「すっごい好き。」
「…へっ?」
口が塞がらない。
ぽけっと口を開けたまま、降谷さんが今なんて言ったか頭で何度も繰り返した。
「も、もう一回…!」
「調子に乗るな。ほら、早く本庁帰るぞ。」
「今の言い方可愛くて好きです!私も降谷さんが好きです!仕事してる姿とか!安室さんはまだ苦手だけど、それでも全部好き!」
「…やめてくれ。」
その照れる姿も好きだ!
「何度でも言います!この命ある限り、ゼロのあなたにずっとついていきます!」
「はいはい。わかったから。」
ハンドルを握ったまま、ふわっと笑う降谷さんは左手を私の方に伸ばし頭をくしゃりと撫でてくれた。
「公私ともに離すつもりはないからな。」
うちの上司は…
童顔で
怖くて
仕事は完璧で
潜入いっぱいしてて
犬を飼ってて
厳しくて
優しくて
私の最高の恋人です。
おしまい