• テキストサイズ

うちの上司は【DC/降谷】R18

第35章 どうか


みんなが仕事をしてるのに、二人で道場でこんなことをしてるわけにもいかない。

私たちは、道着からいつものスーツに着替えてると、別々に戻ろうと話した。


「じゃあ、また。」
「はい。お手合わせありがとうございました。」
「…デートの時間。作るからな。」

「はい。楽しみです。」


お互い独占欲が強いですって確認し合っただけの会話になったが、なんだか心が温かった。

いつも淡々としてるし、言葉に出して『好きだ』と言われたことはないけれど、降谷さんから想われているんだとわかったら、それだけでうれしかった。


準備を終わらせた降谷さんはさっさと、行ってしまったので、私も着替えて水分補給とかをして、後からゆっくり執務室に戻ろうとしていた。










「公安の夏目刑事だね?」


道場を出て、廊下を歩いていると、ワックスなのか整髪料なのかピシッとオールバックで固められた髪形の男性が立っていた。


「…。」

私は何も答えなかった。


「そんな構えなくていい。少し話をしたいだけだ。」

高そうな紺色のスーツに、腕時計。
いかにも厳格そうな男性だったか、急に柔らかく笑顔になって私に一歩近づいた。


「君にしか頼めないことを…。」
「…なんでしょうか。」


“公安の”夏目刑事と、この人は言っていた。
私の仕事をよく知っている人なのだろう。


「ここでは、話せない。ひとつ下の階で話をしよう。」

…道場からひとつ下。

私も入ったことないフロアだ。
上の限られた人間だけが行くような部屋しかない。


降谷さんよりももっと上の階級ーー…。



私は、唾を飲み前を歩く男性の後ろについていった。

/ 418ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp