第29章 ヒミツの関係…?
それから降谷さんは本当に3日ほど帰ってくることもなければ、連絡すらなかった。
傷口開いたりしていないだろうか。
薬飲んでるだろうか。
部下の私が心配したところで何も変わらないのはわかってる。
今の私にできるとことは目の前の仕事を全力ですることだ。
ーー…だけど。恋人としてはちょっとぐらい心配させて欲しい。
1日の業務を終え、私は明日の朝から行われる捜査会議の資料を全員分コピーをしていた。
その資料を執務室の鍵付き引き出しにしまい、会議室へと向かった。
人数分の椅子を準備し、テーブルも動かしておく。
明日の朝でもいいのだが、朝はハロの散歩をしておきたい。
2日ほど頼む。と言われたからそろそろ組織での用事も終わるのではないだろうか。
部屋を暗くして、プロジェクターがちゃんと動くか確認していると、会議室のドアが開けられたので私は驚いてそちらに顔を向けた。
「ふ、降谷さんっ!」
「…。」
黒い服を纏っていたので、本当にさっきまで組織のことをしていたのだろう。
何も言わない上司に疑問を抱きつつ、私は電気をつけようと扉に近づいた。
しかし電気のスイッチを押そうとした手首を掴まれ、強く引き寄せられた。
「わっ!……降谷さん?」
「……。」
私を力一杯抱きしめながらふぅーーーっと大きく息を吐く降谷さんの背中をポンポンと軽く叩いた。
「お疲れ様です。」
「…ただいま。今回は………いや。なんでもない。」
組織で何かあったのだろうか。
うちの上司は弱音を吐かない。
「何か出来ることがあれば言ってください。」
悩みを話したり、弱音吐けないのなら、
仕事で私は横に立ちたい。
ーー…本音を言うと、降谷さんの思ってること考えてること。全部知りたいのだけれど…。