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うちの上司は【DC/降谷】R18

第3章 そんなの知らないっ!


そんなに急ぎの資料ならやってやる。と、いうやる気が満ちて…というより、見返したいという気持ちの方が強かったが。

私は髪の毛をぐっと強くまとめ、パソコンにがじりついた。




「精が出るな。」

「…。」



「ん?…おーい。」
「ん?あ、高橋先輩おはようございます。」

集中しすぎて、全然気付かなかったが、横には高橋が座っていて、こちらを見て話しかけていた。


「なんだ、その先輩って。」
「いえ、なんか負けた気がして…。」
「まけた?」

いつもは『早いな!』とか、『もうできたのか。』って他の人には言われるのに、降谷さんには遅いって言われて…。

ギリギリと奥歯を噛み締め、死ぬ物狂いでパソコンのキーをたたいた。


「よし!出来た!!…あれ?降谷さんは?」


私はキョロキョロとしたが、降谷さんはすでに席にはいなかった。

「俺がきた時から居なかったけど。」
「はぁ!?さっきいたのに!?」

あれだけ急ぎみたいな感じ出しといて!?
いやもしかしたら本当に席外してるだけかも…。

「てか、降谷さんはほとんどここねーよ。」
「そうなの?」
「あぁ。なのに、確認して欲しい書類とかデータとかそういうのはいつの間にか見てくれてるんだよな。いつやってるのか謎なんだよ。家かな。特例でゼロは持ち出しオッケーみたいな。」

私は早朝のよれっと疲れていた降谷さんを思い出した。



「…ほんとにすごい人なんだ。」


「ん?」


「いや。うちの上司はまだ謎がいっぱいだなって。」
「そうだな。俺もまだ掴めないし、届かない存在って感じだよな。」


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