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うちの上司は【DC/降谷】R18

第11章 組織


車から出ようとしたけど、私はじっと降谷さんを見つめた。


「…降谷…さん。その…。」
お礼を言いたい。
さっきの態度を謝りたい。
…でも、上手く言葉が出てこない。


「…そんな顔しなくていい。夏目は自分の信じた正義を貫いてきたんだろう。」
「…っ。」


頭をくしゃっと撫でられた。


「泣かないって決めたんです…っ。全部解決するまで。絶対。…でも、進めたことが嬉しくて…っ…。」

涙をぐっと我慢する顔はきっとぐしゃぐしゃだ。

「ブサイク。」
そう言って降谷さんが笑った。

私の頭にあった手が撫でていき頬を撫でた。
目に溜まった涙を引っ込めたくて目を閉じると、むにっと唇になにかが当たった。


「…!?」
びっくりして目を開けると近くに綺麗なブルーの瞳。

ゆっくりと私から離れた。



「あ。」
「…え?」




あ。って何だ。

お互いに驚いた顔で目をパチクリとしている。




「つい。まぁこれで涙引っ込んだだろう?」


「…へ?」



ーー…今、き、キスされた?




「と、とにかく。梓さんのところに行こう。ポスターを数枚でも貼らないとおかしな話になる。」
「…。」
降谷さんは私から目を逸らすと、車から降りた。

私も車から降りて、降谷さんを見つめたが降谷さんは私を見ようとしなかった。











✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼••





お互い無言のまま商店街に向かって歩いていると、丸めたポスターを抱えた梓さんが私たちに気付いて大きく手を振っていた。

「めぐみさーん!安室さーん!」


「お手伝いに来ました。」
「ありがとうございます、安室さん。」
「めぐみさん、見てください!これが商店街に貼られるんですよ?すごい!」
「青の発色気になってたんですけど良い感じですね。よかった。私も貼りますね?」

梓さんから数枚受け取ると電信柱に貼ったり、パン屋さんに挨拶をして貼らしてもらったりしていった。

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