第3章 そんなの知らないっ!
風見さんに何かを言ったあと降谷さんはすぐに部屋を出て行った。
降谷さんが出ていくのを確認して高橋が私のところに駆け寄った。
「お前さー。マジで殴っていい?」
「だ、だって!」
「降谷さん絶対怒ったぞ、あれ。明日からどーすんだよ。」
「ねー、まって、本当にあの人がゼロなの!?」
「そうだよ!」
「そんなの知らないっ!だって、あんな若い…。イケメンだし…!」
手のひらを顔を置き、盛大にため息を吐く高橋。
「たしかに若いけど、めちゃくちゃ優秀な人なんだぞ。」
「でも…同い年…くらいに見える。」
「年上だよ。…何歳かまでは覚えてねーけど、とりあえず先輩で、上司で、かなーーり偉い人!」
「ひぇっ!私なんてこと!」
ブルブルと震えていると、風見さんが私の近くに来た。
「夏目さん。」
「はいっ!すみません!」
「君の席はここになる。地下に来るためにカードキーを渡しておくので、無くさない様に。」
淡々とこれからの仕事のことを説明してくれるってことは、先程の無礼でやっぱりこの話は無かったことに…とは、ならなかった様だ。
「夏目刑事には、ゼロのサポートと資料作成をしてもらうことになる。降谷さんは今潜入捜査をしているので、伝達がある際には基本的に君に行ってもらう。我々男性より君の方が警戒されないからな。」
「は、はいっ!」
「外に出るの時の偽名を決めて、名刺を早めに作成するように。」
「わかりました。」
「基本的には上の公安部の席で仕事をし、降谷さん関連の事件の資料を作成したりする際は、こちらの地下のここの机でやりなさい。他の捜査員には風見班として認知させ、ゼロの直属であることは伏せる事。」
「わ、わかりました。」
どんどん説明され、私は忘れないよう頭に叩き込んだ。
「明日はここの席でこの事件についてまとめるように。これがデータだ。」
コトリと机に置かれたUSBを私は手に取った。
「そう言ったデータは会議等許可がある時以外、この部屋から持ち出し厳禁になる。」
「はい。」
「それでは、今日は以上だ。」
「はい!よろしくお願いします!」