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不二周助とツンデレ少女

第21章 こんにちは!赤ちゃん


とある休日、不二はいつもよりちょっと遅めに涼子の家に行くとびっくりな光景を目の当たりにした。
不二「……涼子さん?その子は…??」
涼子が泣いている赤ん坊を抱いていている上に海堂まで一緒に居るのだ。
「あっ!周助!!いい所に来たわ!!」
不二「知らなかったよ……君達2人に子供が居たなんて……いつの間に妊娠出産したのやら…」
「いや!違うから!!」
海堂「そぉっすよ!涼子姉ちゃんを妊娠させるなんて………んがー!!考えただけでヤダ!!気持ち悪りぃ!!」
「おいコラ!そういう事言うならさっさとこの子連れて帰れっての!!」
2人は親戚兼幼馴染なので恋愛感情など皆無なのである。
不二「……で?冗談はここまでにして…どういう事なんだい??」
海堂「今日の朝の事なんすけど……」
〜回想〜↓
朝、海堂が部屋で筋トレしていると母がやって来る。
母「薫〜?ちょっとお願いがあるんだけど?」
海堂「……なんだよ?」
思春期真っ盛りの海堂薫はちょっぴり反抗期気味でもある。
母「あのね?お母さん、急な用事で出かけないといけないから3時間くらいこの子の面倒見ててほしいのよ。」
何故か母は赤ん坊を抱いていたのだ。
海堂「あ?誰だよその赤ん坊?」
母「薫の従姉妹のお姉さんの子よ!半年前に生まれたって話したでしょ?」
海堂「……あぁ、聞いた気もするが……なんで母さんが抱いてるんだよ?」
母「預かってほしいって頼まれたのよ。今日は何も用事なかったから引き受けたんだけど…急な用事でどうしても出かけなきゃいけなくて…だから薫、お願い!」
海堂「は!?普通に考えて無理だろ!?」
母「大丈夫よ!薫ならできる!ファイト!!」
海堂「あ!?何がファイ……」
母「じゃっ!よろしくね?」
そう言うと母は海堂に赤ん坊を託してさっさと出かけてしまった。
海堂「よろしくって……俺が子守なんかできるわけねぇだろ……。」
赤ん坊「ゔぅっ……」
困っていると赤ん坊がグズり出す。
海堂「げっ!?……どうすりゃいいんだ…………」
急な事で1人じゃどうにも出来そうにないのでテンパった海堂は何を思ってか女子力皆無な涼子に助けを求める事にした。
〜回想終了〜
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