第17章 跡部からの依頼
跡部「……俺の女になるなら好きなもの食わせてやるぜ?アーン?」
「マジ!?……愛人だったらいいかな?」
不二「えっ!?涼子さん!?」
跡部「愛人じゃなくて…本命になれ。」
「……………それだけは無理ね。」
跡部「……そんなに不二が好きなのかよ?アーン?」
「それもあるけど…………アーン?ってちょいちょい喘ぐのが…苦手かな?」
不二「ぷふっ!!」
跡部「………………ちっ!俺の良さが理解できねぇとは…残念な奴だ。」
「…………アーン?の良さを理解するのはあと200年はかかりそうだわ。」
そして跡部と別れた後の帰り道…
「今日はだいぶ儲かったわね〜!」
不二「よかったね。……ところでさ?さっき跡部に口説かれた時に『そんなに不二が好きなのかよ?』って聞かれたじゃない?」
「聞かれたわね?」
不二「跡部のアーン?が無かったら…跡部のが良かった?」
「は?何言ってんの?」
不二「だって…跡部のがお金持ちだし…資産あるし…大豪邸住んでるし…」
「…まるで金以外は自分のが勝ってるみたいな口ぶりね。……あのね?言っておくけど、金持ってりゃいいってもんじゃないからね?私あんたじゃないと…ダメだし。」(ボソッ)
不二「え?…何??」
「だから!!あんたじゃないと無理だって言ってんのよ!なんか文句ある!?」
不二「……クスッ…文句あるわけないよ。」
そう言うと不二は涼子の腕にくっついた。腕を組んでいるカップルの逆バージョンである。
不二「僕、涼子さんの事大好きだからね?」
「……それくらい知ってるわよ。」
涼子は好きと言われて相変わらず照れる。
不二「クスッ…照れた顔も可愛いね。」
「そういう事わざわざ言うなっての!」