第17章 跡部からの依頼
ある日、氷帝学園の跡部景吾から仕事の依頼があったので現場へ向かっていた。
不二「涼子さん…跡部に口説かれたら無視するんだよ?」
「いや、口説かれないから大丈夫よ?」
不二「だって涼子さん可愛いから!!僕心配で…。」
「可愛いなんて言うのは周助くらいだから大丈夫だって。」
不二「裕太も姉さんも母さんも父さんも言ってたよ?涼子さん可愛いって。」
「まぁ周助の家族だから似たような感覚かもね?」
不二「……みんな言わないだけで可愛いって思ってるはずだから!だから跡部に口説かれる可能性はある!絶対に相手にしちゃダメだよ?」
「分かった分かった。てか、あんたも付いてくるんでしょ?」
不二「それはもちろんだよ!僕はどこまでも涼子さんと一緒だからね?」
「はいはい。じゃぁ、手伝いよろしくね?」
今回の仕事自体は簡単なもので跡部家が新しく買った土地に居る動物の霊を祓うというものであった。
「動物の霊くらいなら私を呼ぶ事もないと思うんだけどね〜。わざわざ大金払って勿体ない気がするわ。まぁ私は儲かるから嬉しいけどね!」
お金が大好きな涼子は金持ちからの依頼があると結構ぼったくるのである。
不二「だから余計に心配なんだよ…。何か他に目的がありそうで…。」
そしてその予感は的中した。お祓いが無事に終わった後、涼子は跡部に声をかけられる。