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不二周助とツンデレ少女

第14章 呪われたワカメ


ある日、涼子が不二の部活見学に行く為に中等部へ向かっていると校門前に見覚えのあるワカメヘアを見かけた。
切原「お前…三神涼子だよな?」
「あんたは……周助にコテンパンにやられた上に酢の物に入れ忘れられた…ワカメ少年!!」
切原「何だよその無駄に長くて意味分かんねぇ上にムカつく呼び名は!?」
「はっ!!周助にあんだけ酷い事して切山君なんて普通の呼び方されると思ったら大間違いだっての!」
切原「切山じゃなくて切原だ!!つーか、俺だってやられたんだから喧嘩両成敗ってやつだろ?」
「貴様が先に仕掛けたんだろうがー!!」
涼子がヒートアップしてると不二がやって来た。
不二「涼子さん?どうした……あぁ、切原君。僕の涼子さんに何か用かい?」
切原を見た瞬間不二はいつもの笑顔から冷たい目に変わった。
切原「聞きたい事があるんだ!……不二さんと対戦した日の夜から金縛りに合うようになったんだよ!毎晩のように。その……不二さんを攻撃した腹いせに…あんた俺に呪いをかけたんじゃないか!?あんた霊能者なんだろ!?呪いくらいかけられるんじゃねぇか!?」
「はっ!あんたなんか呪って呪い返しが来たら余計にムカつくからやらないわよ!」
不二「そうだよ。涼子さんならそんな回りくどい事しないで君に直接手を下すはずだよ。」
切原「じゃぁ…誰が…」
「……あんたいつも周助にやったような事してきたんでしょ?それが原因じゃないの?」
切原「…どういう事だ?」
「だから〜、あんた何人もの人に恨まれてるのよ。その何人もの人の怨念があんたを苦しめてるってわけ!まぁ、相手は無意識だから許してやんなさいよ?」
切原「は!?許せるかよ!」
「あんたは悪意100%で周助達を傷付けたでしょ?自業自得だっての!」
切原「それは…もぅ反省してるよ。自分がやられて…どれだけ辛いか身に染みたし………頼む!!助けてくれ!!」
切原は珍しく頭を下げた。
「……金払う?」
切原「……いくらだよ?」
「20万!」
切原「無理!!」
「ごちゃごちゃ言ってねぇで祓ってほしいなら払えや!私立行ってんだから金あんだろ!?」
まるでチンピラのカツアゲである。
不二「涼子さん落ち着いて?…切原君?20万は親に払ってもらおうか?」
切原「あんたも20万は譲らないんだな。」
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