第13章 不二周助VS切原赤也の試合を見た主人公
関東大会決勝の日、応援に来ていた涼子は不二の弟の裕太と姉の由美子と会場で行き合った。
由美子「涼子ちゃん!」
裕太「涼子さん、こんにちは。」
「あっ!由美子さんに裕太君、こんにちは!」
由美子「周助の応援来てくれたのね!」
「別に…応援っていうか…決勝くらい見てやってもいいかなと思っただけだし?」
由美子「もぅ!照れちゃって〜!可愛い〜!」
由美子は涼子に抱き着いた。
裕太「姉ちゃん!やめろって!涼子さん…すみません。馴れ馴れしい姉で。」
由美子「何よ〜!その言い方!」
「ははは…由美子さんって周助と結構似てるかもね…。」
そして一緒に不二と切原赤也の試合を見たのだが…
由美子「周助……。」
裕太「兄貴……。」
明らかにわざとボールを体に当てられている不二を見て姉と弟は胸を痛めていたのだが…
「だー!!何よアイツ!!わざとやりやがって!!てか、周助!!あんなワカメにやられてばっかいないでやり返しちゃいなさいよー!!きー!!」
涼子は滅茶苦茶ムカついていた。
裕太「涼子さん、落ち着いてください。兄貴は………絶対にこの後巻き返しますから!!」
「裕太君………。」
由美子「涼子ちゃん、今は周助を見守りましょう?」
「………はい。」
そして見守っていると遂に不二が反撃する時が来た。
「よっしゃー!!周助ー!!そのワカメをひじきにしてやれー!!」
涼子ははしゃぎ出し訳の分からない応援?をする。
裕太「涼子さん…もぅ少し小さな声で……周りに聞かれてます。」
周りを見てみると少し笑われているようだった。
「あはっ………こりゃ失敬しやした。」