第12章 森のクマさんと加齢臭
夜、涼子の部屋にて…
不二「涼子さんが無事でよかったよ。」
「良くないわよ!!あの加齢臭オヤジ!さくらんぼ全部食いやがったのよ!!」
不二「涼子さん…ちょっと口が悪いよ?」
「言葉遣いなんか気にしてる場合じゃないわよ!!あー!!さくらんぼがー!!」
不二「クスッ……今度、姉さんにさくらんぼのデザート作ってもらおうか?」
「えっ!?本当!?」
不二「うん。だから機嫌直して?」
「………そこまで言うなら怒るのやめてあげるわ!」
不二「クスッ…涼子さんって本当に可愛いよね。」
不二は涼子の髪を撫でる。
「なっ…いきなり何よ?」
不二「いきなりじゃなくていつも可愛いと思ってるよ?」
そう言うと不二は涼子に軽くキスをする。
「…合宿中に盛ってんじゃないわよ!」
奥手な涼子は相変わらず照れるのである。
不二「クスッ…照れた顔も可愛いね?……食べちゃいたいな…。」
不二は涼子を床に押し倒した。
「ちょっ……やめなさいって!」
不二「……涼子さん…僕…我慢できないかも……。」
また涼子にキスをする。
「…周助………。」
不二「涼子さん………………ねぇ、君らは何をしてるんだい?」
「ん?」
扉の方を見てみると桃城、菊丸、乾が涼子と不二の様子を覗き見していたのだ。
「…………ぎゃー!!見るな!!バカ!!変態!!」
桃城「いや、合宿所でイチャついてる方が変態じゃ………あだだだだ!!涼子先輩!やめてー!!」
「イチャついてるとかお言いでないよー!!」
涼子は桃城にプロレス技をかけた。
不二「涼子さん、桃の後は英二と乾もシメといてね?」
「おうよ!菊丸ー!!今度は貴様だー!!」
菊丸「いぎゃー!!」
「次は四角眼鏡!!貴様だー!!」
乾「やっ……やめてくれーー!!」
そして合宿所内で3人の断末魔が響き渡り、合宿は終了したのでした。