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不二周助とツンデレ少女

第68章 裕太の悩みと由美子からの報告


ある日、実家に帰っていた不二裕太は悩んでいた。

裕太「はぁ……」
由美子「どうしたの?裕太?溜め息なんか吐いちゃって…まさか恋の悩み?」
裕太「は!?ンなわけねぇだろ!?」
由美子「え?もぅ高1になるのに恋の一つもしてないのはどうかと思うけど…」
裕太「別に恋した事ないなんて言ってねぇだろ!?」
由美子「えっ!?誰に恋してるの??お姉ちゃんに話してみなさい??相性占ってあげるから!」
裕太「面白がるなって!!今はそういう悩みじゃねぇんだよ。」
由美子「じゃぁどうしたのよ?将来の悩みとか?まだ高校生になったばかりなんだし思い詰めなくてもいいと思うけど?」
裕太「いや…そういうんじゃなくてさ…なんかさ……俺っていつまで経っても兄貴に全然敵わないなぁと思ってさ…。」
由美子「テニスでって事?それならまだ分からないじゃない?これからも上達していくだろうし。」
裕太「テニスだけじゃねぇよ……他校なのにクラスの女子で兄貴のファンとか居るし勉強も兄貴の方が断然できるし先輩後輩にも好かれてて世渡り上手いし涼子さんっていう彼女が居るし…なんで同じ親から生まれて1年しか差がないのにこうも違うのかと思うわけよ。昔と違って俺は俺だって思えるようにはなったけどたまにふと落ち込む事があるんだよなぁ。」
由美子「まぁ人間なんだから誰でも落ち込む事はあるわよ。でもさ?裕太の方が周助より勝ってる事だってあるじゃない?」
裕太「……例えば?」
由美子「それはね……ズバリ!若さよ!!」
裕太「いや…たいして変わらねぇよ。幼児じゃあるまいし。」
由美子「そんな事ないわよ?あと1年若かったら二十代前半って言えたのにってよく思うもの。もぅちょっとしたら26歳だからあと2年若かったらになっちゃうけど。」
裕太「ふ〜ん……そんなもんかねぇ?」
由美子「そうよ!今はまだ十代だから気にならないでしょうけど10年後には気になるようになるはず!……あっ!あと、周助より勝ってるとこまだあるわよ?」
裕太「えっ!?何だよ??」
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