第61章 座敷童

不二「…その女の子と何かあったのかと思ったのに違ったね。」
「てか、座敷童のイメージぶち壊しじゃん！なんなのよ！？スケベオヤジみたいな笑い方して！」
座敷童「仕方ないだろ？座敷童だって何百年もすればスケベな事に興味を持つしオヤジになるんだって。」
「うわっ…開き直ってるわ。」
不二「ところで…君はいつまで居るつもりなんだい？」
座敷童「ん？ずっと居るつもりだが？砂かけババアと違ってピチピチの女子高生が一人暮らししてる家だからなんか居心地良いし？」
不二「いやいや、出て行きなって？君が居たら僕が涼子さんとイチャイチャできないんだけど？」
座敷童「幼気な子供を追い出すのか！？」
「あんたさっき自分をオヤジ言ったばっかじゃん。」
不二「クスッ…何でもいいから早く出て行きなよ？」
座敷童「…………そこまでして俺を追い出したいのか？」
不二「うん。」
座敷童「うっ…即答しやがった…。」
不二「クスッ…即答に決まってるでしょ？」
座敷童「…涼子ちゃんっ！この細目が俺を虐める！助けて〜！！」
「ぎゃー！！」

座敷童は涼子に抱き着き堂々と胸を触った。突然の出来事に涼子は逃げる事ができなかった。

座敷童「ぐふふふ……やっぱ思った通り大き……っ！？」
不二「僕の涼子さんに気安く触らないでくれる？」

不二は目を見開き座敷童をまたビビらせ黙らせた。

不二「さぁ…そろそろ自分の家にお帰り？」
座敷童「………おっ…お邪魔しましたー！！」

こうして呆気なく座敷童は帰って行った。

不二「涼子さん？大丈夫？？」
「うん。それにしてもビックリしたわ…。ビジュアルが幼い子供だから殴れないしどうしたもんかと思ったわよ。」
不二「クスッ…今度から入って来れないように結界でも張っておいたら？」
「なんかそこまではやり過ぎな気がするのよねぇ。一応幸福を運んでくれる縁起の良い妖怪だし？」
不二「何か良い事ありそう？」
「さぁ…それはどうかしらね？」

ちなみにその日に食べた棒アイスが当たりだったのだが…

不二「幸福ってもしかしてこれの事？」
「…かもしれないわね？」
不二「クスッ…この程度なら結界張っていいんじゃない？」
「あんた…随分とあの座敷童を目の敵にしてるみたいね。」


終