第61章 座敷童
〜回想〜
俺はとある田舎の家に住んでいたんだけど…そこに俺の見た目年齢と同じくらいの女の子がやって来たんだ。正に美少女って感じの子でね。俺は妖怪なのに一目惚れしてしまったんだ。
?「…………あなたは誰?なんで此処に居るの??お父さんの仕事場がこっちになったから此処は今日から私のお家なんだよ?」
座敷童「そうなんだ。僕は座敷童…君たちが来る前から此処に住まわせてもらってるんだ。」
?「座敷童?変わったお名前だね?」
座敷童「僕は人間じゃないから…妖怪なんだ。」
?「えっ!?妖怪!?」
座敷童「大丈夫だよ。僕は悪さはしないから!僕は幸運を呼ぶ妖怪なんだ。」
?「えっ?じゃぁ私幸せになれるの??」
座敷童「もちろんだよ!僕と遊んでくれたらもっと幸せになれるよ?」
?「本当に!?遊ぼ遊ぼ!!」
座敷童「げへへへへ!!じゃぁお医者さんごっこしよ……あだっ!!」
女の子と遊ぼうとしたら砂かけババアが砂が入ってる入れ物で僕の頭を殴ってきたんだ。
なぜ砂かけババアが居るかって?ここは僕だけじゃなくてあらゆる妖怪が住み着いて居る妖怪屋敷だからさ。
座敷童「砂かけババア!何すんだよ!?」
砂かけ「お前さんが怪しげな笑いでお医者さんごっことか言っとるからだよ!!ったく!何考えとるんだい!スケベ小僧が!見た目ガキんちょのくせにセクハラしてんじゃないよ!!」
座敷童「ちょっとヤラシイ事しようとしただけなのに煩せえクソババアだ……あだっ!!」
また叩きやがった。
砂かけ「クソババアはやめんかい!悪態つくなら今日からお前さんの飯に砂入れるかんね!!」
座敷童「何だよ!!いつも説教ばっかしやがって!こんな家出てってやる!!」
こうして俺は家を出て行った。
砂かけ「出先でセクハラするんじゃないぞー!!」
遠くからババアの余計なセリフが聞こえたが無視してやったぜ。
〜回想終了〜