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不二周助とツンデレ少女

第57章 不二兄弟


裕太「そんな不機嫌そうな顔するなって!記念日に何かしたいんだったら自分から言えばいいじゃんか?」
不二「何かしたいっていうかさ…単純に今日で出会って2年になるんだねって覚えててほしかった。なのに…昨日『明日はどうする?』って聞いたら『え?………物置片付けるの手伝ってくれる?』って!酷いと思わない?」
裕太「兄貴って…なんか女みたいだな。」
不二「悪かったね。どうせ僕は弟より小さいし細身で男らしくないさ。」
裕太「そんなやさぐれるなって!つーか、見た目じゃなくてよ?記念日とか女子のが覚えてるもんだろ?兄貴らの場合逆だよなって言いたかったんだよ!」
不二「そっか……じゃぁ今度、涼子さんに裕太が男みたいって言ってたって言っておくよ。」
裕太「は!?余計な事言うなよ!!」
不二「クスッ…冗談だよ。」
裕太「…ったく!……で?涼子さんの家行かねぇの?」
不二「今日は行かないよ。たまには自分で掃除させた方がいい………あっ…。」

不二はスマホの画面を見た。

裕太「ん?どうしたんだよ?」
不二「クスッ……やっぱり涼子さんの所行ってくるよ。」
裕太「え?だって今…………あぁ…。」

裕太は不二にスマホの画面を見せられ納得した。
涼子からLIN◯が来たのだ。

不二「じゃぁ!行ってくるよ!」

不二は上機嫌で出て行った。
涼子からのLIN◯ は『ちょっと!今日何の日だか忘れてるわけ!?』と、ただそれだけなのだが不二にはとてつもなく嬉しい事なのである。

裕太「……兄貴も単純だよなぁ。」




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