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不二周助とツンデレ少女

第57章 不二兄弟


ある日、不二は少し気難しい顔をしていた。

裕太「…兄貴?何かあったのか?」
不二「………クスッ…何もないけど?」
裕太「嘘だ。その意味ありげな笑いの前にいつもは無い間があったじゃねぇか。」
不二「…僕の事よく見てるんだね?そんなに僕の事好きなの?」
裕太「なっ!?好きじゃねぇし!!」
不二「そんなにハッキリ言われるとお兄ちゃん悲しいなぁ?」
裕太「面白がりやがって…。で?何があったんだよ?涼子さん関連だろ?」
不二「……やっぱり分かっちゃうか。」
裕太「当たり前だろ?」
不二「クスッ…そんなに僕の事好きだなんて嬉しいな?」
裕太「だっ…だから!んな事言ってねぇって!!」
不二「クスッ…照れないでよ?」
裕太「…心配してんのになんかムカついてきた!」
不二「ごめんごめん……実はさ…涼子さんたら大事な日を忘れてるんだよね…。」
裕太「…大事な日?誕生日はまだ先だろ?何かあったっけか?」
不二「……決まってるじゃない。僕と涼子さんが初めて会って話した日だよ。」
裕太「いや、俺そんなの知らないし。」
不二「まったく…涼子さんも裕太もそういうの気にしないんだね。」
裕太「俺が兄貴達の記念日とか一々覚えてるわけねぇだろ?結婚記念日なら兎も角さ。」
不二「僕らが結婚したら記念日覚えててくれるんだ?」
裕太「まぁ…そんくらいは覚えてられると思うぜ?で?涼子さんはその初めて話した記念日を忘れてるってわけかよ?」
不二「そうだね。」
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