第55章 合宿所見学
鏡の霊騒動も解決した後、涼子は不二に合宿所の中を案内してもらった。
「……外から見た時は刑務所っぽいと思ったけど…中は随分と豪華な施設なのね…。」
不二「クスッ…刑務所は酷いなぁ。」
「だって周りに何もないし門や塀が脱走できなさそうなくらいデカいじゃん?」
不二「防犯の為にそうなってるんだと思うよ?」
「ふ〜ん……てか、食堂も凄いのね…ホテルみたい!」
不二「確かにここの料理は美味しいよ。今日は涼子さんも食べられるから一緒にお昼食べようよ?」
「食べる〜!周助的に何がおすすめ?」
不二「ん〜…激辛麻婆丼の豆板醤10倍増しとハバネロチキンのハバネロ10倍増しかな?」
「…………裕太君におすすめ聞いてみるわ。」
丁度、食堂で裕太の姿が見えたので声をかけた。
「裕太く〜ん!」
裕太「あっ!涼子さん!来てたんですね!」
「うん!今から周助とお昼食べるとこなんだけど…裕太君のおすすめって何かある??」
裕太「俺的にはオムライスが一番なんすけど……この前食べたビーフストロガノフとかも超おすすめです!」
「……えっと?ビーフ…何?」
裕太「ビーフストロガノフですよ。」
「…何その小難しい名前の料理は!?新しい食べ物!?」
不二「いやいや、普通に結構前からある料理だからね?」
そして裕太おすすめのビーフストロガノフを注文したのだが…
「な〜んだ!要はハヤシライスか!」
不二「クスッ…ハヤシライスとはちょっと違うと思うよ?」
大雑把な性格の涼子にはハヤシライスとビーフストロガノフの違いが分からないのである。
「美味しい〜!けど……周助達のお母さんが作ったハヤシのが美味しいかな。」
裕太「あぁ…確かに母さんのハヤシライスも美味いよな。」
不二「これはハヤシライスじゃないけどね。でも母さんの方が美味しいって言ったら喜ぶと思うよ?」
「そう?今度晩御飯のメニュー何がいいか聞かれた時にでも言っとくわ!てか、デザートは何がおすすめなの??」